第3講 なごやめしの体系
軸は豆味噌と喫茶文化 味噌煮込みからあんかけスパまでを一枚の地図にする。
この講で身につくこと
- なごやめしを3系統で整理できる
- ひつまぶしの正式な食べ方が分かる
- 豆味噌の位置づけが分かる
3系統で整理する
なごやめしは品数が多く見えますが、「豆味噌系」「喫茶系」「名店発祥系」の3系統に分けると一枚の地図になります。
| 系統 | 料理 | 共通点 |
|---|---|---|
| 豆味噌系 | 味噌煮込みうどん 味噌カツ どて煮 味噌おでん | 八丁味噌に代表される豆味噌のコクが軸 |
| 喫茶系 | 小倉トースト あんかけスパ 鉄板ナポリタン | 喫茶店文化から生まれた洋食アレンジ |
| 名店発祥系 | ひつまぶし 手羽先 台湾ラーメン 天むす | 特定の店の発明が街の名物に育ったもの |
豆味噌は米味噌より熟成が長く、濃い色と強いコク、キレのある渋みが特徴です。「名古屋の味は濃い」と言われる正体はほぼこの豆味噌で、岡崎市の八丁味噌が代表格です。
ひつまぶしの正式な食べ方
四等分の作法
- おひつのうなぎご飯をしゃもじで十字に四等分する
- 一杯目はそのまま。うなぎと たれの味を確かめます
- 二杯目は薬味(ねぎ わさび 刻み海苔)をのせて
- 三杯目はだしをかけて お茶漬けで。四杯目は一番気に入った食べ方で締めます
台湾ラーメンは名古屋・今池の台湾料理店「味仙」が賄いから生んだ料理で、台湾には存在しません。手羽先は「風来坊」と「世界の山ちゃん」の二大系統で味の方向が違うなど、名店発祥系は「どの店の型か」を知っているだけで会話が弾みます。
実践のポイント
食べ歩きの3歩
- 最初の一ヶ月で3系統を一品ずつ。味噌煮込み 小倉トースト ひつまぶしの3品が定番の入口です
- 味噌カツのたれは店ごとに配合が違います。「どこの味噌カツが好きか」は愛知の定番話題
- 家庭では豆味噌と赤だし味噌汁から。スーパーの味噌売り場の広さに愛知を実感できます