第2講 喫茶モーニングの流儀

コーヒー一杯でトーストとゆで卵が付いてくる 世界に誇る愛知の朝の制度を使いこなす。

この講で身につくこと
  • モーニング文化の成り立ちが分かる
  • 基本形と地域差が分かる
  • 常連の空気を乱さない使い方が身につく

モーニングという制度

愛知の喫茶店では、朝の時間帯にドリンクを注文すると、追加料金なしでトーストやゆで卵が付いてきます。これが「モーニング」あるいは「モーニングサービス」。発祥には諸説ありますが、繊維業で栄えた一宮市などで、商談の場だった喫茶店がおまけを付け始めたのが広まったという説がよく知られています。

基本形は「ドリンク代のみでトースト+ゆで卵」。店によっては小倉あん、サラダ、茶碗蒸しまで付く豪華版もあり、一宮市や豊橋市はモーニングの本場として市外から客が来るほどです。

注文の基本と地域差

項目目安
時間帯開店から11時ごろまでが一般的。「一日中モーニング」の店もあります
注文方法ドリンクを頼むだけ。「モーニングで」と言えば確実
小倉トーストバタートーストに小倉あん。名古屋喫茶の名物で追加料金の店もあります
豪華系の本場一宮市 豊橋市。バイキング形式や茶碗蒸し付きも

大手ではコメダ珈琲店が「ドリンク代+トースト半分とゆで卵」の型を全国に広めましたが、地元の個人店にはそれぞれの型があります。まずは家の近所の一軒を「自分の店」に決めるのが愛知流です。

実践のポイント

常連への3歩
  1. 週末の朝に近所の店へ。新聞と雑誌が置いてあり、長居が公認されているのがモーニングの空気です
  2. 席が決まっている常連さんがいる店では、カウンター奥や窓際の「指定席」らしき席を避けると角が立ちません
  3. 2回目の訪問で「いつもの」が始まる店もあります。マスターとの一言二言が、地域になじむ一番の近道です